固定資産を売ったり、すてたりすることが、節税になります。
固定資産とは?
固定資産とは、土地、建物、車、各種備品、ソフトウェアなどのことをいいます。
それぞれ貸借対照表(B/S)に載っています。
どんな固定資産を「売ったり」「すてたり」すれば節税になるのか?
・すてて節税
まずは固定資産台帳を確認してみましょう。
既にすてたはずの固定資産が載っていませんか?
そのような資産については、その固定資産台帳に載っている金額の全額(「帳簿価額(ちょうぼかがく)」といいます)を経費にすることができます。
「固定資産除却損(こていしさんじょきゃくそん)」という科目を使用して費用計上することになります。
・売って節税
売って節税になる固定資産には条件があります。
何でもかんでも売れば節税になるというわけではありません。
どのような固定資産なら「売って節税」になるのか?
それは、「含み損のある固定資産」です。
「含み損のある固定資産」とは、売ったときの価格が帳簿価額よりも低いものをいいます。
「売却価格」−「帳簿価額」=「売却損」、となるため、「損=費用」が作れるというわけです。
固定資産台帳にもう使っていない資産がないか、確認してみましょう。
・税務調査対策として証拠書類を残しましょう
特にすてた(廃棄した)場合は、税務調査の際、
- 本当は売ったのではないか?
- 現金で売って、その売上を計上してないのではないか?
と疑われることがあります。
廃棄・売却した事実が分かるような証拠書類は残しておきましょう。
その書類により、廃棄・売却した事実、日付、売却した場合は金額を確認できればOKです。
- 廃棄した場合は、産業廃棄物処理業者から廃棄証明書を発行してもらう
- 売却した場合は、一連の取引の記録を残し、代金は銀行振込等でもらう
ようにすれば、完璧でしょう。
【HMJのつぶやき】
昨日もおとといに続き1日セミナー。
今年は高円寺の阿波踊りを観に行けませんでした。
税理士、東京。自由、DIY、シンプル。音楽と地下鉄。
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