売る側からみたカード決済のメリット・デメリット

小さな財布派の消費者としては、現金ではなく、なるべくクレジットカードや電子マネーを使いたいところです。

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では、視点を変えて、事業者側(売主側)からみると、現金とカードではどう変わってくるのか。

そのメリット・デメリットについて、「現金決済」と「カード決済」についてそれぞれみていきたいと思います。

Credit cards

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※この記事は、投稿日時点での法律・状況等に基づき執筆しています。

現金売上のメリット・デメリット

売主の側からみた現金売上のメリット・デメリットとしては、次のようなものがあげられます。

現金売上のメリット

手元にすぐ現金が入る

資金繰りの面から考えても、これが一番のメリットと言えるでしょう。

カード手数料がない

お客様がカード決済をした場合には、カード会社に対する手数料が発生します。

決済代行会社との契約内容により変わってはきますが、売上金に対し4〜6%程度のカード手数料がかかります。

現金売上のデメリット

販売の機会を逃している

カードが使えないお店では、あたり前ですが、手持ちの現金がないお客様には買い物をしてもらえません。

また、カード会社各社、ポイント還元の広告宣伝も盛んで、ポイントを貯めるのが目的でカードを利用する消費者も増えています。

数百円程度の買い物ならともかく、数千円から1万円以上の買い物となると、日頃現金での支払いが多い人でもカードで支払いをしたいと思うかも知れません。

カードの取り扱いをしていない小売店や飲食店などは、そのようなお客様をのがしている可能性があります。

盗難・着服・横領に合う危険性がある

レジに現金があると、盗難の被害にあう可能性もあります。

また、従業員による着服・横領などの可能性もゼロとは言い切れません。

外部からの侵入によるセキュリティ対策や、会社内部での仕組みづくりなどが大切になってきます。

脱税の誘惑

「売上を抜く」という行為、絶対にしてはいけないことですし、たいていバレます。

カード売上のメリット・デメリット

売主の側からみたカード売上のメリット・デメリットとしては、次のようなものがあげられます。

ほとんどは現金の場合とは、メリットとデメリットが逆になっただけです。

カード売上のメリット

  • 販売の機会が増える
  • 盗難・着服・横領に合う危険性がない
  • 売り上げた証拠が残り、データ管理がしやすい
売上をデータとして管理できるばかりでなく、「売上の証拠が残る」ということは、「売上を抜くという行為ができない」ということでもあります。

カード売上のデメリット

  • 手元に現金が入るまで時間がかかる
  • カード手数料がかかる
現金が入金されるまで一定の時間がかかります。入金されるまでの間の資金繰りには充分注意する必要があります。
カード手数料については、販売の機会を得るための広告宣伝費と考えれば、単にデメリットと捉えなくても良いかも知れません。

小規模事業者でもカード決済も用意すべき

かつて私が住んでいた街に、レシートも出さない、もちろん現金の取り扱いしかしていないパン屋さんがあり、気軽に買えて、しかもまあまあ美味しいのでよく通っていました。「どうやって売上を記録してるんだろ?売上抜いてそうだな〜」なんてことを考えながら。(あらぬ疑いかも知れません。すみません・・・)

当時は小銭で気楽に買える、と思っていましたが、電子マネーがものすごく便利になった今、小銭なんて全く気楽じゃありません。

私が行っている歯医者さんは、電子マネーもクレジットカードも使えます。

自由診療だけではなく、保険診療でもカード・電子マネーOKです。小さな病院ではとても珍しいと思います。リスペクト!

【参考記事】

現金払いと銀行振込、小規模事業者のお金のもらい方
売る側からみると、「現金での受け取り」と「銀行振込での受け取り」では、どう変わってくるのか。そのメリット・デメリットについて、みていきたいと思います。

最後に

決済手段は多様であった方がお客様にとっての利便性は高まります。

販売機会を逃さぬよう、どんなに小規模な事業者であっても、クレジットカードや電子マネーなどの決済手段を導入すべきだと思います。

売上代金はできるだけスマートに受け取りたいものです。