ジョン・レノンのギタープレイ、その手首のやわらかさ

ビートルズのライブやジョン・レノンのソロ時代のライブ映像を観てみるとわかります。

ジョンの手首のやわらかさ、その動きの滑らかさが。

Greco instead of hofner

(↑グレコ社製のバイオリンベース。30年ほど前に購入したものですが、思い入れがあり手放せないでいます)

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※この記事は、投稿日時点での法律・状況等に基づき執筆しています。

ジョン・レノンが好きなギタリストの1人である理由

私が好きなギタリスト、その共通点に「弾きっぷりがいい」というものがあります。

私が言うところの「弾きっぷりがいい」とは、サラサラっと簡単そうに軽やかに弾くスタイルのギタープレイのことです。

ジョン・レノンもまさにその一人。

「難しいことはあまりやっていないけど、実はうまいんじゃないか」と感じさせるギタリストにとても惹かれてしまいます。

腕を固定し、手首だけでストローク

ビートルズにおけるジョン・レノンのギターは、いわゆるリズムギターってやつで、主にコードを弾いています。

そのコードの弾きっぷりがとにかくいいのです。とても軽やか。

腕を固定し、手首だけを上下させてコードを弾きます。

あの異常に柔らかい手首は一体何なのか・・・

がに股立ちでマイクに向かう初期の姿とあわせて、ジョン・レノンの手首のストロークにはグッとくるものがあります。

自分のスタイルやクセを貫くと生まれる新しい何か

「こうじゃなきゃいけない!」

そう思って日々過ごしてしまっているときに、ふとビートルズの音楽を聴き、自由な気持ちにさせてもらえたことが多々あります。

「音楽といえばヘヴィーメタルでしょ!」と頭がコチコチに凝り固まっていた18歳の頃、聴き返したビートルズとニルヴァーナのアルバムが私のマインドコントロールを解き、音楽的に解放してくれました。

いい音楽は、いつだって僕らを自由な気持ちにさせてくれます。

これは音楽に限らず、本や映画などにもいえることでしょう。

そして、ジョン・レノンの手首。

「ギタープレイはこうあるべきだ」なんてものはありません。

変化に対応するということは、自分が直感的に気持ちいいと思っていることを捨ててしまうことではなく、そこは貫きつつも、新しい何かを生み出していくことだと思います。

制限された環境の中で生み出されるまったく新しい何か、というものも存在します。

初期ビートルズの名曲の中においては、ジョン・レノンのあの普通であれば弾きにくい、ショートスケールのリッケンバッカーでなければ生み出されなかった楽曲というのも数多く存在するはずです。

 



 

初めて自分の意志で買った楽器は、冒頭の写真にあるグレコ社製のバイオリンベースでした。

15歳、高校受験が終わったその足で買いに行ったのを覚えています。

本当はギターが欲しかったのですが、当時ビートルズ仲間だった友達にそそのかされ、ポール役にさせられました。

その友達はジョン・レノンと同じリッケンバッカーを手に入れたようでしたが、高校も違ったせいか、一緒にバンドをやることはありませんでした。

小さい頃から何かをやろうとするとまず本を買ってみる入るクセがあり、通信販売でカセットテープ付きの『なるほどナルチョのベース講座』なる教則本を購入。

このナルチョという人、凄腕の日本人ベースプレイヤーで、チョッパープレイが有名です。

私が持っているバイオリンベース、チョッパーすると弦がズレてしまうため、チョッパーには向きません。

そんなわけで、ナルチョのせいでベースに挫折・・・

ギターが欲しくなった私は、弟をそそのかし、ギターを買わせて弟のギターを弾きまくったのでした。

 

【1日1新】

中野屋