会社を退職し、独立開業したらまず何をすれば良いのか?
絶対にはずせない事務的な手続きについてみていきたいと思います。
税務署への届出
フリーランス・個人事業主として独立開業したら必要なのが、税務署への届出です。
提出期限があるので充分に気をつけましょう。
必ず提出すべき書類は、次の2つです。
- 個人事業の開業届出
- 所得税の青色申告承認申請書
「所得税の青色申告承認申請書」の提出は任意ですが、事業を立ち上げたのであれば出さない理由はありません。
税金計算上の優遇措置が受けられますので、ついでに提出してしまいましょう。
・提出方法
これらの書類の提出方法は、次の3つです。
- 税務署に直接出向く
- 郵送する
- 電子申告する(e-Tax)
「3.電子申告(e-Tax)」は、マイナンバーカードとカードリーダを準備が必要など、やや面倒ではあります。
他の2つの方が手っ取り早いでしょう。
1.税務署に直接出向く
最寄りの税務署に飛び込んで、その場で書類に記入し、提出してしまう方法です。
分からないことは税務署員にその場で聞くこともできます。
認印を忘れずに。
2.郵送する
国税庁のウェブサイトからPDFをダウンロードし、記入して郵送する方法です。
次の3点セットを所轄の税務署に郵送します。
- 提出用のもの
- 本人控え用のもの(提出用をコピーすればOK)
- 返信用封筒(控えを返送してもらうためのものです。切手を忘れずに貼りましょう)
社会保険の手続き
社会保険の手続きも必要です。
会社員であれば会社で厚生年金と健康保険に加入していたはずですが、独立後は国民年金と国民健康保険に加入する必要があります。
手続きは、以下の書類を持って、市区町村の窓口でおこないます。
- 会社の健康保険をやめた証明書(健康保険資格喪失証明書など)
- 基礎年金番号
- 身分証明書
- マイナンバー
それが「任意継続」という方法です。
任意継続について書いています
退職前に要検討!退職後の健康保険は、国民健康保険と任意継続ではどちらが得か?今まで勤めていた会社を退職して個人事業主になる際、様々な税金類の支払いがガツンとやってきます。 今までは給与天引きになっていた住民税、健康保険料、国民年金保険料がそれです。 住民税と国民年金保険料についてはコントロールの余地はありませんが、...
確定申告
確定申告について少し触れると、フリーランス・個人事業主としての独立1年目は、「給与所得」と「事業所得」の2種類の所得が混在することになります。
会社から「源泉徴収票」を忘れずに受け取るようにしましょう。
確定申告の際に必要となります。
【HMJのつぶやき】
昨日は午後から「初めての確定申告セミナー」というテーマでのセミナーを開催。
確定申告に関するセミナーは、今後も頻繁に開催する予定です。
【昨日の1日1新】
「初めての確定申告セミナー」開催
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