固定資産税の1カテゴリーである、償却資産税。
その償却資産税を安くするために比較的簡単にできることが、3つあります。
1,12月末までに固定資産台帳をチェックしよう
償却資産税は、「1月1日」時点に所有している固定資産に課税されます。
なので、12/31までに固定資産台帳をチェックし、
- もう処分済みで持っていない固定資産
- 持ってはいるけど、もう使っていない固定資産
を洗い出してみましょう。
・もう処分済みで所有していない固定資産
実際はもう処分済みで所有していない、なのに固定資産台帳に乗っているようなものがあったのであれば、すぐに帳簿上で除却の処理をしましょう。
その固定資産の帳簿価額が「0」になるように処理をし、固定資産台帳にもその金額(0)を反映させる必要があります。
・持ってはいるけど、もう使っていない固定資産
持ってはいるけど使っていない固定資産で、まだ充分使えるようなものについては、現実に廃棄処分(または売却)しないと課税されてしまいます。
償却資産税がかからないようにするには、12/31までに、実際にすてるか売るかをする必要があります。
2,あえて一括償却資産を選ぶ
資本金の額が1億円以下の法人であれば、30万円未満の減価償却資産は全額経費で落とすことができます。
しかし、10万円以上20万円未満の減価償却資産について、あえて3年で経費で落とす方法(一括償却資産といいます)を選択することにより、償却資産税の課税対象から外すことができます。
1年で全額落とすと償却資産税の対象になりますが、一括償却資産という制度を使って3年間で落とす方法を選択すると、償却資産税の対象外となります。
償却資産の帳簿価額が150万円という、償却資産税を課税されてしまうギリギリのラインのときは、一括償却資産の適用を検討しましょう。
3,購入時期をズラす
12月中に購入しようと考えている固定資産があるのであれば、その購入を1/2以降にすれば、償却資産税を1年間先送りすることができます。
ただ、欲しい時が買い時でもあるので、判断は難しいところです。
まとめ
償却資産税を節税するためにできる3つのこと
- 12月末までに固定資産台帳をチェックし、除却・廃棄・売却する
- あえて一括償却資産(3年で経費で落とす方法)を選ぶ
- 購入時期を1/2以降にズラす
【サンプラザ前川くんのつぶやき】
土日は終日セミナー。
全4日間の日程を昨日無事終えました。
【昨日の1日1新】
デニーズ神田小川町店
税理士、東京。自由、DIY、シンプル。音楽と地下鉄。
独立・起業・スモールビジネス、ベッドルームから始めよう。
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