事業を営む者にとって、今は、何かしらの決断をしなければならないときです。
サンクコストとは?
「サンクコスト」という言葉があります。日本語に訳すと「埋没費用(まいぼつひよう)」というらしいです。
何かをするためにお金を使ったんだけど、結局その何かをすることなく無駄に使ったお金、それが「サンクコスト」です。
ビジネスで言うと、事業に投資したのに、その事業が成功する前に撤退したときのその戻ってこない投資額、それが「サンクコスト」というわけです。(ざっくりとした説明ですが、あってるかな?)
人はサンクコストがもったいなくて、ついつい深追いしてやめられなくなるけど、本当はサンクコストはきれいサッパリ切り捨てたほうがお得(経済的にみて合理的)です。
すでにスパッと損切りしていた
かつてPCの修理受付センターで働いていたときのこと。
代替品として貸し出していたPCが返却されず、手を尽くしても回収できなかったことがありました。
しかし、その後、その代替品が修理センターに修理品として持ち込まれました。持ち主は当時代替品を貸し出した人とは別人物。
- 代替品を貸し出された人物が、その代替品を中古品として売却
- その中古品(代替品)を誰かが購入
- その誰かが、その中古品の修理を修理センターに依頼
そんな流れで代替品が戻ってきたのでした。
OK、コンピュータ!修理センターの現場のスタッフたちは、犯人が見つかるかも知れないと大盛り上がり。
ところが、上の人たちは「もう済んだことだから」と特に深堀りすることなく、普通の修理品として、そのかつて代替品だったPCは処理されていきました。
もし、犯人探しに再び動き出したら、時間、スタッフの人件費、その他の費用を無駄に使うことになったでしょう。
それらの時間や経費を使ったって、会社にもたらされる利益はありません。
サンクコストを切り捨てたことで、無駄な時間も費用も使うことなく済んだという例です。
潔く損切りの決断が必要かも知れない
潔くサンクコストを切り捨てる、そんな判断をしなければならない状況になっています。
もちろん、我慢して乗り切るという道もあります。
レコードからCDの時代になり、レコード工場は続々廃業。でもその後に訪れたアナログレコードのブームにより、最後の1軒になったレコード工場がフル回転状態に。そんなことも実際起きています。
ただ、損切りも選択肢の1つに入れておく必要はあります。
冷静に、客観的に考えてみて、それがサンクコスト(=戻ってこない費用)であると感じたのであれば、やはり深追いすべきではないでしょう。
ちなみに、「サンクコスト」は「Sunk Cost」であって、「Thank you Cost(ありがとコスト)」ではありません。
自由に!チャオ!
【編集後記 〜税理士・前川秀和のつぶやき〜 】
昨日はzoomミーティングが2件。
クロマキー合成の緑色の背景を導入するかどうか迷い中。目指せザック・キング。
【1日1新】
お客様とzoomミーティング
Feedly Classic(iPad)
【長男と次男 〜9歳(1ヶ月)児と3歳(2ヶ月)児のマイブーム〜 】
長男:ゲームとYouTube好きの長男にとってこの休校期間はさぞかし天国だろうと思ってたら、歯医者さんで抜歯する予定があり結構ストレスを感じている模様
次男:仮面ライダーにハマってくれて嬉しいです。「宇宙キターッ!」って言ってて感動
税理士、東京。自由、DIY、シンプル。音楽と地下鉄。
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