概算で税額を伝えるときは、多めに。そして、慎重に。
金額を少なく伝えてしまった・・・
税理士業での失敗談です。
とあるお客様からの「今回の税金がどのくらいになるのか教えて欲しい」というご依頼を受け、その時点での概算額をお伝えしました。
その方は、顧問契約ではなく、スポットでのお仕事でした。
その後、計算をすすめてみると、実際の税額はお伝えした概算額よりもかなり多いことが発覚。
10万とか20万とか多かったでしょうか、概算とはいえ、とある項目を考慮し忘れた私のミスでした。
実際の税額を報告したらご立腹だろうなと思いつつ報告したら、やはりご納得いかないご様子でした。
スポットでのご依頼の難しさでもあり、もちろん自分のツメの甘さでもあり、いずれにせよ、後味の悪い仕事となってしまいました。
本来はしなくてもよかった説明
「なぜ税金が増えたのか」
そのことについて、根気強く説明しました。
実際は、「税金が増えた」わけではなく、「概算額が間違っていた」ということなのですが、普段ならお客様も気にしないような部分に踏み込みつつの説明でした。
説明には納得いただいたとは思うのですが、「税金が増えたこと」にはおそらく納得せずに、ムキ―っ!としながら納税されたことと思います。
申し訳なかったなと反省しています。
(言い訳がましく再度書きますが)スポットでのご依頼の難しさがここにあります。
ざっくりなら多めに
あまりしつこく前置きされるのが個人的に鬱陶しく感じることもあり、すっと概算額を伝えてしまったことが、大惨事を招きました。
あくまで概算だから変わる可能性も多々あることを、しっかりと念押ししておくべきでした。自分のためにも、お客様のためにも。
「少なく伝えるよりは、多めに伝える」という心がけも必要でしょう。そのほうが支払い時の痛みが少なくなるので、お客様のためでもあります。
わからないなら、わからないでいいけど、そのときは、なぜわからないのかの理由も添える必要はあるでしょう。
しかし、「なるべく早く、概算でいいから税額を知りたい」が、お客様の本音です。
そして、その概算額は独り歩きする可能性も高く(概算額がお客様の頭にこびりついて離れないのです)、大惨事につながるかも知れません。
お客様が気持ちよく税金を支払えるようするスキルとしての「ざっくり多めに伝える」こと、これも税理士に必要なスキルのひとつです。
【編集後記 〜税理士・前川秀和のつぶやき〜 】
昨日は午前中にオンラインセミナー。断捨離も進めつつ。
【1日1新】
Kindle FireでZoom
【長男と次男 〜9歳(2ヶ月)児と3歳(3ヶ月)児のマイブーム〜 】
長男:「パパもドットピクトやろうよ」と誘われる
次男:遊んであげようと思ってリビングに行ったら、「パパはあっちでお仕事してていいよ」と言われる
税理士、東京。自由、DIY、シンプル。音楽と地下鉄。
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